不動産登記って何?聞いたことはあるけど・・・司法書士が解説します!
こんにちは!司法書士の永田賢四朗です。いつもスタッフにばかりブログを更新してもらっていたので、私の方でも書いていきたいと思います。
今回は「不動産登記」について、初めての方でもわかりやすく解説していきます。不動産を購入する際や相続する際に必ず関わる「不動産登記」。一体何なのか、なぜ重要なのかを詳しく見ていきましょう。
不動産登記とは?
不動産登記とは、不動産の所有権や抵当権などの権利関係を公にするための手続きです。
具体的には、不動産の所在地や面積、所有者の情報などを法務局に備えられた登記簿に記載することを指します。この登記簿は誰でも閲覧することができ、不動産の権利関係を明確にする役割を果たしています。
不動産に関する「帳簿」
不動産登記とは、➀不動産の表示・権利を記した、②国の「帳簿」に関する制度のことです。
民法では土地と建物を不動産といいます。不動産は人々の生活や企業の生産活動の基盤となる極めて大切な財産です。その権利関係が不明確では、不動産の取引や管理、運用に大きな支障が生じることとなります。
しかし、「所有権」や「抵当権」等の不動産に関する権利は、そのままでは目には見えません。そこで国は不動産登記の制度を設け、不動産に関する情報を記した帳簿を作成・公開して、その帳簿を見れば不動産の権利関係がわかるようにしたのです。
参考:不動産登記のABC(法務省)
登記記録とは
不動産に関する権利等の情報を記した帳簿のことを登記記録といいます。
「簿」という言葉は本来「紙で作った冊子」のことを指します。現代の不動産登記はコンピューターのデータの形で作られているので、「簿」という言葉を使わず「登記記録」というのです。コンピューターが普及する前、紙の冊子で不動産登記がなされていたときは「登記簿」と呼びました。
不動産登記は「どこ」にある?
登記記録に書かれた情報を知りたい、不動産登記の手続きをしたい。そんなときは「どこ」に出向いたらよいのでしょうか?
法務局と登記所・登記官
不動産登記は法務局が取り扱っています。登記所という言い方をすることもありますが、不動産登記については「法務局=登記所」と考えて差し支えありません。
不動産登記には管轄があります。全国どこの法務局でもできる手続きと、管轄の法務局でなければできない手続きがございますのでご注意ください。
また、不動産登記を取り扱う法務局の担当職員を「登記官」といいます。
ちなみに、司法書士は法務局の登記官から電話がくると寿命が縮みます。笑
登記事項証明書・登記申請とは
登記事項証明書は、不動産の所有権や抵当権などを法務局が記録した情報を証明する書類です。不動産や会社・法人の登記に関連する証明書をオンラインで請求することができます。
オンライン請求は手数料が安く、自宅や会社から平日の夜まで利用できます。また、登記所や法務局証明サービスセンターで受け取ることも可能です。登記の内容をパソコンで確認したい場合は、登記情報提供サービスをご利用ください。
登記申請は、申請者が自ら作成・収集する必要がありますが、専門知識が必要な場合は法律の専門家に相談することもできます。登記の審査は厳格で慎重に行われ、登記が完了するまで数日から数週間かかります。
参考:法務局・地方法務局所在地一覧(法務省)
なぜ不動産登記が必要なのか?
➀ 権利の保護:不動産登記を行うことで、その不動産に対する権利が公に認められます。これにより、第三者に対して自分の権利を主張することができます。例えば、不動産を購入した際に登記を行わないと、売主が他の人に同じ不動産を売却してしまう可能性があります。
② 取引の安全性:不動産取引の際に、登記簿を確認することで、その不動産の所有者や抵当権の有無を把握することができます。これにより、不正取引を未然に防ぐことができ、安心して取引を行うことができます。
③ 金融取引の基盤:不動産の売買や抵当権設定などの金融取引は、登記を通じて行われます。登記がない場合、金融機関は不動産に対する融資を行いにくくなります。
④ 税金の徴収:不動産登記により、地方自治体が固定資産税などの税金を正確に徴収できるようになります。
まとめ
不動産登記は、不動産に関する権利を公にし、取引の安全性を確保するために欠かせない手続きです。初めての方には難しく感じるかもしれませんが、司法書士がお手伝いすることでスムーズに進めることができます。不動産登記に関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
皆様の大切な不動産をしっかりと守るために、専門家として全力でサポートさせていただきます。ぜひ、気になることがございましたら気軽に北斗司法書士事務所にご相談を!
鹿児島での不動産登記なら北斗司法書士事務所へお任せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。